森次医院では海外赴任、出張、留学、ボランティア、観光旅行など、海外渡航の予防接種や健康相談などを専門に行い、往診にも対応しています。

お問い合せ
HOME
渡航先の健康情報
東アジア
東南アジア地域
南アジア地域
中近東
北部アフリカ地域
東部アフリカ地域
中部アフリカ地域
西部アフリカ地域
南部アフリカ地域
西欧
東欧
北米
中米
カリブ海地域
南米熱帯地域
南米温帯地域
オセアニア島峡地域
豪州・ニュージーランド
予防接種の受け方
ワクチン情報
感染症の予防対策
感染症情報
診療案内

お問い合せはこちら
渡航先の健康情報

アフリカ南部の感染症と予防接種

1.対象地域
 

ボツワナ、レソート、ナミビア、南アフリカ、スワジランド、ジンバブエ

 
2.予防接種が有効な感染症の状況
 

この地域はA型肝炎、B型肝炎、腸チフス、コレラ、髄膜炎などのリスク地です。
黄熱のリスク地域はありません。
日本脳炎のリスクもありません。
野生ポリオの常在地ではありません。

 
3.お勧めの予防接腫
 

破傷風

短期旅行者を含む全旅行者

A型肝炎

短期旅行者を含む全旅行者

B型肝炎

1か月以上の滞在予定者 (医療関係者は短期でも推奨)

腸チフス

短期旅行者を含む全旅行者

狂犬病

1か月以上の滞在予定者
サイクリング、ハイキング、キャンピングその他の野外活動を計画している旅行者、野生動物保護活動家と獣医師、動物に興味を持つ幼児などは短期でも推奨

コレラ

流行情報に注意し、リスク発生時には経口製剤

ポリオ

1975−1977年生れの人

麻疹、風疹、水痘おたふくかぜ

予防接種を受けていないか1回だけ受けた人、
特に20歳未満の発病歴が無い人

インフルエンザ

60歳以上 (毎年受けていれば必要なし)

髄膜炎

発生情報に注意
ワクチンはA/C/Y/W135を含む多糖体又は結合型四価製剤

肺炎球菌(23価)

65歳以上

 
4.同伴されるお子様の予防接種(接種時期、回数)
 
外国では日本の定期予防接種だけでは不十分な場合があります。必要な予防接種の種類と回数は旅行期間などにより違います。下表に示した予防接種の種類、接種時期、回数などを参考にしてお選びください。

BCG

0−6月 (1回)

経口ポリオ(OPV)

3−8月、9−14月
国際校に入学する場合に3回目が必要なことがある
この地域の製剤はOPV

 ジフテリア・破傷風・
 百日咳混合(DTaP)

3−5月、4ー7月、5−8月、17−26月、4−6歳
この地域で使用されている製剤はDTwP

ジフテリア・破傷風混合(DT)

11‐12歳 (1回) 
以後は5−10年毎に破傷風トキソイドを追加

麻疹・風疹混合(MR)

12−14月、4−19歳
現地の製剤は「おたふくかぜ」入りのMMR
最近、水痘を加えた新製剤(MMRV)が登場

おたふくかぜ(Mumps)

12−24月、4−19歳

水痘(Varicella)

12−24月、4−19歳

Hib

2月以上 (3回)

インフルエンザ

毎年2回 (13歳以上は1回でも良い)

B型肝炎

3月以上 (3回)

A型肝炎

1歳以上 (2回)

腸チフス

2歳以上

狂犬病

年齢規定なし

コレラ

2歳以上

肺炎球菌(7価)

2月、4月、6月、12‐15月
未接種者と回数不足者は2-5歳時に1回
6歳以上は必要なし

ロタウイルス

生後6‐24週齢から開始して2回接種する製剤と、生後2月、4月、6月の3回接種製剤の2種がある
8月齢以上は必要なし

髄膜炎

四価(A/C/Y/W135)多糖体製剤と結合製剤は2歳以上
単価結合製剤(MenC)は2月齢以上

 
5.マラリア
 

この地域には熱帯熱マラリアのリスク地があります。
マラリアの主な症状は発熱、悪寒、発汗、頭痛、体の痛み、嘔気・嘔吐、疲労感
などですが、熱帯熱は脳症を併発して死亡することがあるので非常に危険です。
蚊に刺されないために、長袖の衣服の着用、蚊取り線香、昆虫忌避剤、蚊帳など
の用意とか予防薬の準備が必要です。

 
6.ワクチンにより予防できない感染症
 

経口感染症

この地域には、赤痢、コレラ、病原性大腸菌感染症、アメーバ赤痢、ジアルジア症などの多種の経口感染性疾患が存在します。感染リスクが非常に高いので十分に注意してください。旅行中はストレスを避け、食事の前に手を洗い、沸騰させた湯、瓶詰めの水、炭酸飲料などを飲み、十分に加熱調理された食事を摂る必要があります。生水を飲んではいけません。氷も危険です。

昆虫媒介感染症

この地域には、マラリア、デング熱、フィラリア症、オンコセルカ症などの蚊が媒介する疾患、ダニ媒介性熱病、ツェツェバエが媒介する睡眠病、サシチョウバエが媒介するリューシマニア症などが存在します。これらの昆虫媒介性疾患を防ぐためには、長ズボン、長袖シャツ、帽子の着用、昆虫避けスプレー剤とか蚊取り線香の使用などにより、虫刺されから身を守る必要があります。エアコンとか昆虫避けの網戸が設置された部屋の使用、ペルメトリン処理が施された蚊帳の使用なども重要です。

動物からの感染症

この地域の代表的な動物由来感染症は狂犬病です。野犬、その他の野生動物は勿論危険ですが、飼い犬、飼いネコ、その他の一見健康そうに見えるペット類も危険です。咬まれたり、引掻かれたりした場合には、直ちに石鹸でよく洗い、医師のところに駆け付けて、手当てを受けてください。狂犬病の予防接種を受けていても、咬まれた場合には追加接種が必要です。

性感染症、輸血・
薬物乱用感染症

この地域には、B型肝炎、HIV/AIDS、クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペス、ヒトパピローマウイルス感染症など多くの性感染症があります。HIV/AIDSが特にに多い地域です。
空気・飛沫感染症 肺結核が非常に多い地域です。感染の疑いが生じた場合には健康診断を受けてください。

経皮感染症

住血吸虫症、レプトスピラ症などが存在するので河川とか湖に素足で入るのは危険です。水泳は勿論危険ですが、激流下りなどのスポーツも危険です。
 
7.世界保健機関(WHO)のアウトブレーク情報(抜粋)
 
2008年8月以来ジンバブエでコレラが発生中
(2009年2月現在の累積は、患者:11735人、死亡:484人)
2008年にザンビアと南ア連邦で新種のアレナウイルス(ラッサ熱と同種ウイルス)
患者が発生 (2008年10月現在、発病:4人、死亡:3人)
2006年にナミビアでアンゴラから輸入された麻痺ポリオが発生 
(発病:34人、死亡:7人)
2004年に南アフリカでコレラが発生 (発病:179人、死亡:5人)
2003年に南アフリカでコレラが発生 (発病:2362人)
2000-2001年の間に南アフリカでコレラが発生 (発病:86107人、死亡:181人)
1999-2000年にレソートで赤痢が発生 (発病:1862人、死亡:26人 )