森次医院では海外赴任、出張、留学、ボランティア、観光旅行など、海外渡航の予防接種や健康相談などを専門に行い、往診にも対応しています。

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豪州・ニュージーランドの感染症と予防接種

1.対象国、地域
 

オーストラリア、ニュージーランド

 
2.予防接種が有効な感染症の状況
 

オーストラリア北部のクイーンズランドには日本脳炎のリスク地があります。
A型肝炎などの経口感染症のリスクは殆どありません。
狂犬病、麻疹、ポリオなども同様です。
黄熱のリスクもありません。

 
3.お勧めの予防接種
 

破傷風

短期旅行者を含む全旅行者

日本脳炎

オーストラリア最北部とトーレス海峡諸島への旅行者

B型肝炎

長期滞在予定者 (医療関係者は短期でも推奨)

麻疹、風疹、水痘おたふくかぜ

予防接種を受けていないか1回だけ受けた人、
特に20歳未満の発病歴が無い人
(旅先に病気を持ち込まないため)

インフルエンザ

60歳以上 (毎年受けていれば必要なし)

肺炎球菌(23価)

65歳以上

 
4.同伴されるお子様の予防接種(接種時期、回数)
 

外国では日本の定期予防接種だけでは不十分な場合があります。必要な予防接種の種類と回数は旅行期間などにより違います。下表に示した予防接種の種類、接種時期、回数などを参考にしてお選びください。

 

BCG

0−6月 (1回)
この地域では行われていない

経口ポリオ(OPV)

3−8月、9−14月
国際校に入学する場合に3回目が必要なことがある
この地域のワクチンは不活化製剤(IPV)

 ジフテリア・破傷風・
 百日咳混合(DTaP)

3−5月、4ー7月、5−8月、17−26月、4−6歳
この地域はIPV、Hib、HepBなどとの混合製剤

ジフテリア・破傷風混合(DT)

11‐12歳 (1回) 
以後は5−10年毎に破傷風トキソイドを追加
この地域ではDTaPなどを使用

麻疹・風疹混合(MR)

12−14月、4−19歳
現地の製剤は「おたふくかぜ」入りのMMR

おたふくかぜ(Mumps)

12−24月、4−19歳

水痘(Varicella)

12−24月

Hib

2月以上 (3回)

日本脳炎

6月齢以上3回(通常、3歳から)、4回以降は5年毎

インフルエンザ

毎年2回 (13歳以上は1回でも良い)

B型肝炎

3月以上 (3回)

肺炎球菌(7価)

2月、4月、6月、12‐15月
未接種者と回数不足者は2-5歳時に1回
6歳以上は必要なし

ロタウイルス

生後6‐24週齢から開始して2回接種する製剤と、生後2月、4月、6月の3回接種製剤の2種がある
8月齢以上は必要なし

 
5.ワクチンにより予防できない感染症
 

経口感染症

この地域は比較的安全ですが、旅行中はストレスを避け、食事の前に手を洗い、沸騰させた湯、瓶詰めの水、炭酸飲料などを飲み、十分に加熱調理された食事を摂るなどの基本的な注意は守ってください。

昆虫媒介感染症

この地域には、マレーバレー脳炎、ロス河ウイルス症などの蚊が媒介する疾患のリスク地があります。リスク地では、長ズボン、長袖シャツ、帽子の着用、昆虫避けスプレー剤とか蚊取り線香の使用などにより、蚊に刺されない様に注意してください。
ニュージーランドの渓流地帯で釣りやハイキングをする際に、サシチョウバエに襲われることがありますがリューシマニア症の危険はありません。

動物からの感染症

オーストラリアにはコウモリ狂犬病ウイルスが存在しますが、動物由来感染症のリスクが低い地域です。

性感染症、輸血・
薬物乱用感染症

B型肝炎、HIV/AIDS、クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペス、ヒトパピローマウイルス感染症など多くの病気があります。
空気・飛沫感染症 オーストラリアでの牧場研修などの際にはQ熱に注意してください。この地域のインフルエンザの流行期は4月〜9月です。

経皮感染症

特別なものはありません。
 
6.世界保健機関(WHO)のアウトブレーク情報(抜粋)
 
2003年にオーストラリア(メルボルン)でレジオネラ症が発生。